
こんにちは。BONDs編集部のささざきです。
みなさん、お家でペットを飼っている方多いとおもいます。
私は、専門学校で動物のことを学んできたので今回は『犬のお散歩について』お話させて頂きます。
寒い日や暑い日に外に出たくない。
仕事で疲れてしまって、めんどくさい。などでお散歩をおろそかにしていませんか?
今からでも遅くない!
“お散歩はなぜしなければならないのか”をご紹介いたします。
犬がお散歩をする3つの意味
①お散歩は運動
もともと自然界では、犬は餌を求めて走り回っているので、お家にばかりいると運動不足になってしまいます。
お散歩による運動は、肥満の予防とそれによる糖尿病や関節炎など病気のリスクを減らしてくれるだけでなく、ストレス発散のためにも大切なことです。
②新しい刺激によって社会性が身に付く
お家の中で暮らしている犬の場合、基本的には常に同じ環境の中で生活しています。
お散歩で外に出ると、知らない人や犬、車や大きな建物など様々なものに出会いますよね。お散歩を通じて、様々なものを見たり、匂いを嗅いだり、匂いをつけたり、音をきくことで、やがて慣れて問題ないということを犬が理解できると、恐怖心も和らぎ、興奮したり吠えたりすることがなくなるのです。
人や物に慣れていないと、動物病院やペットホテルを利用する時に怖がってしまいます。
怖がることで、人を噛んでしまったりと大けがに繋がることがあります。
お散歩は犬が外の環境に慣れる「社会化」に非常に有効なだけでなく、毎日繰り返す日々の中で刺激になります。
③飼い主さんとのコミュニケーション
お仕事などで忙しい飼い主さんは、お家の中で一緒にいても犬をかまってあげる時間が多くはとれませんよね。お散歩は犬が飼い主さんと1対1でコミュニケーションを取れる貴重な場です。
犬たちもただ歩ければ満足というわけではありません。飼い主さんと一緒にお出かけできることがうれしいのです。スマホを片手にお散歩をしているという飼い主さんは、犬とのお散歩の時間にはきちんとコミュニケーションを取るようにしましょう。
また、お散歩を通して初めて犬の体調不良に気づくこともあります。
「なんとなく動きが遅いな」とか「足をかばっている」、「すぐに疲れてしまう」などの異常は、普段の生活では見えにくいものだったりします。犬の体調のバロメーターとしてもお散歩は役立ちます。
“病気なんて初心者で何もわからない”ではなく飼い主さんが早期発見者だったりもします。
獣医師は飼い主さんの声で、診察の仕方を変えます。些細な声でも重要なのです。
飼い主さんは犬のお散歩の意味を理解し、犬も人も楽しく散歩ができることが理想です。
作業的なお散歩はやめて!愛犬が喜ぶお散歩?

①犬が楽しいと思えるお散歩とは
犬は散歩が大好きです。大好きな散歩に連れて行ってくれる飼い主さんも大好きです。
でも、飼い主さんが「めんどくさいな~」と思いながら散歩に行っていたら、犬は楽しいと思うでしょうか?
「匂いを嗅いでばかりで、進んでくれない。」という悩みを持つ飼い主さんは意外と多いのですが、匂いを嗅ぐことは、犬にとって他の犬のことを知るための大切な情報源です。思う存分嗅がせてあげてください。きっと満足したら先に進んでくれるはずです。
また、お散歩に変化をつけることもオススメ!!!
いつも家の周りをぐるっとまわるだけだと、お散歩している飼い主さんも事務的になりやすいかもしれませんよね。行ったことがない道を進んでみたり、歩き続けるだけでなく途中の公園のベンチで一休みしてみたり、道端の自動販売機でお水を買ってみたり、飼い主さん自身がお散歩を楽しめるような工夫をしてみてはいかがでしょうか?
飼い主さんが楽しんでいるかどうかは犬にも伝わりますし、犬も冒険心をくすぐられて、より飼い主さんとのお散歩が好きになってくれるはずです。そしてもし可能なら、お散歩中に犬に話しかけてあげましょう。
「涼しくなってきたね。」「おいしそうな匂いがするね。」「可愛いお友達がいるよ。」
そうやって飼い主さんとコミュニケーションを取りながらお散歩ができると、犬の満足度はもっともっとあがるはずです。話しかけるのはちょっと恥ずかしい、という方は、名前を呼んですぐおやつをあげるのもよいと思います。きちんとコミュニケーションを取ることで、犬とますます素敵な関係性が築けるようになり、犬はあなたを見てくれるようになるでしょう。
このようにきちんと関係性ができていれば、優しく名前を呼んだり、話しかけてあげると、犬は飼い主さんの言動に反応してくれるようになります。他の犬を見て興奮する前に、注意をこちらに向けたりすることもできるようになるので、しつけのことを考えても、犬とコミュニケーションを取りながらお散歩をするということは、とても大切なことなのです。
②強引にひきずるのはやめて
リードショックというトレーニング方法があります。
犬の首にショックに与えることで、犬に言うことをきかせるというものですが、犬にとっては苦痛でしかありません。特に小型犬の場合は、頸椎や気管に影響を与える可能性もあるので、獣医学的な観点からもおすすめはしませんし、なにより「他の犬に会うとリードをグイッと引っ張られて何だか嫌だ」ということから「他の犬に会う=嫌なことが起きる」という悪いイメージもつきやすくなります。結果として、他の犬に対する印象がますます悪くなり、他の犬を見つけると吠えたり、攻撃的になったり、悪影響が出ることも考えられます。

まとめ
お散歩は犬にとって数少ない楽しみの一つです。
犬にとってのお散歩は、まさにリフレッシュの時間。もちろん、飼い主さんや犬の体調が悪い時や天候が悪い時には無理して行く必要はありませんが、犬にとっても飼い主さんにとっても、お散歩が楽しい素敵なものになるといいですね!

※写真提供:BONDs編集部 小畑・福本
ささざき