
こんにちは。編集部フクモトです。
今回は京王線の仙川です。
「せんがわ」です。「せんかわ」ではありません。
「せんかわ」は地下鉄有楽町線「千川」です。
新宿まで25分程度※1と、アクセス面もなかなか良い場所です。
仙川駅自体は調布市に位置し、調布市仙川町という町名が駅名になっているようですが、世田谷区にも近く、駅から5分もかからず世田谷区へ行くことができます。また三鷹市にも近いので、これまた5分くらい歩けば三鷹市へ行くことができます。
この仙川という街は、ここ10数年でずいぶんと変わってきた街で、いろいろとおもしろい所があるので紹介します。
※1:駅探より
調布か世田谷か三鷹か
このパターンの話は何度かしてきました(狙っているわけではありませんよ)が、先述したように、仙川駅最寄りの分譲マンションを見てみると、調布市、世田谷区、三鷹市の住所があることが判ります。
仙川駅と調布市・世田谷区・三鷹市の位置関係はこうです※2。
そして、仙川駅最寄りで販売された分譲マンションを見てみると
基本的には調布市が多いですが、徒歩20分圏内で世田谷区、三鷹市の物件が混在しているのが特徴です。
販売時期にもよりますが、必ずしも世田谷区の物件が高単価というわけではなく、駅距離にも左右されています。
※2:Google map を加工
仙川とANDO
仙川駅の周辺は、2000年頃から土地区画整理事業が始まりました。もともと賑わいのある商店街があって、それを残すかたちで、駅前の整備が進められていきましたが、この仙川駅前の街づくりは、大きな話題を集めました。
事業のメインストリートに建つ施設や住宅の設計の多くを建築家の安藤忠雄氏が手掛けたからでした。
保育園、美術館、劇場、集合住宅などがコンクリート打ちっぱなしの外観デザインで施され、統一感がありつつも個性が感じられる街並みになり、安藤ストリートと呼ばれています。
当時、仙川は郊外の小さな街というイメージを持っていた私は、現地を訪れて度肝を抜かれた記憶があります。あの、生まれ変わった街並みを見た瞬間の記憶は忘れられません。
※写真は近代建築の楽しみより抜粋
コーヒーといえば仙川?
新しくなった仙川駅前は、おしゃれな飲食店やショップが建ち並び、街を歩いているだけでも楽しくなってきます。中でも驚いたのが、スターバックスコーヒー、猿田彦珈琲、星乃珈琲店、CAFE KALDINO(カルディコーヒーファームが運営するカフェ)といった、メディアでも多く取り上げられる注目度の高いコーヒーショップがほぼ一か所に集まっているということです。
スターバックスコーヒーとCAFE KALDINOが同じビルに、隣のビルに猿田彦珈琲、その隣のビルに星乃珈琲店、という、まさに軒を並べている状態。激戦というべきか相乗効果というべきか、いつ仙川を訪れても、どのお店も多くの人で賑わっています。
TKT48より抜粋
これらの新しい通りの一本隣は、昔からの商店街があり、そちらも賑わっています。子供服を売っているお店も多く、ちょっとおしゃれなリサイクルショップなどもあって、ファミリーには向いているなと思います。
これまであるものと新しいものとが混在しつつ賑わうということは、街が成長していくためには大切なことなんだろうと思います。
仙川が目指すべきポジション
ひとつ、地図を見ていただきます。
Google map を加工
仙川は、新宿から直線で約10kmのところにあります。
新宿を中心にですが、見てみると、同じ距離圏に吉祥寺、成城学園前、二子玉川、自由が丘があることが判ります。JR中央線、小田急線、東急田園都市線、東急東横線の、各沿線を代表する昔からの人気スポットです。住宅と商業エリアが高い感度で融合する街と言えるでしょう。しかし京王線沿線には、代表的なこのような街がありませんでした(目立っていなかった)。
仙川はここ10数年で劇的に変わり、これらの街に近づけるようなポジションに来ているのではないかと思います。街の規模こそ吉祥寺や二子玉川には届きませんが、暮らしの感度を高めていけるような街としては充分な要素が揃ったと思います。
実は仙川は、少し足を伸ばせば大型ショッピングセンターや豊かな自然、歴史スポットなどもある街です。感度だけではなく、基本的な暮らし、街のスペックも持ち合わせているのです。
フクモト
※グラフ、表は(株)DGコミュニケーションズ調べ