新サービス「家いくら?」とは?開発者に訊いてみた

家いくら?とは

こんにちは、BONDs編集部みつぼりです。

 

DGコミュニケーションズより2017年7⽉にリリースされました「家いくら? β版」。

リリースから3ヶ⽉たったところで、今回はこの「家いくら?」について、どんなサービスなのか開発者に根掘り葉掘り訊いてみました。

 

 

紹介いたします!

DGコミュニケーションズ 事業開発部 岩井さんです!

 

───まず、事業開発部って普段どんな業務をしているんですか?

僕の場合、今の業務は9割⽅「家いくら?」ですね。

その前は、広告代理店業以外の新しいビジネスモデルを作るという使命がある部署で、メインでやっていたのがメディア開発、インバウンド事業です。スポンサーのコンテンツマーケティングのサポートをやったり、台湾でイベントやったりしました。

他には、Webの業務も兼務していてマンション購⼊検討層の会員組織を作って、その会員の獲得や、会員向けのコンテンツやプロモーションもやったりしました。

───⼀⾔で⾔い表せないぐらいいろいろやっていますね!

そして、新規事業の⼀つとして、この「家いくら?」の開発に⾄ったんですね。

そうですね。石鍋取締役の創案からスタートしました。

「家いくら?」とは

───では、本題にいきましょうか。「家いくら?」って何ができるサービスですか?

簡単に⾔うと、マンションを住⼾単位で、今売った場合の推定価格がWeb上で分かるサービスです。あるエリアの「中古価格の平均はこれぐらい」ではなくて、「◯◯◯マンションの000号室はこれぐらい」が分かります。

───おぉ、部屋単位で分かるんですね!

はい。

───「家いくら?」はどんな⼈向けでしょうか。

マンション所有者、全員ですね。

今売りたい⼈は、推定価格を知って仲介会社に査定してもらうための、⼿前の評価の材料に使ってもらう。

今売る気の無い⼈は、現状の推定価格はこれぐらいで、ローン残⾼がこれぐらい、今売るとキャッシュがこれぐらい残るとかを把握してもらう。または、毎⽉⾒ていくことで、どう市場が変化していって、将来の住み替えの時に、どのタイミングで売ればいいかの指標にしてもらえれば。

───なるほど、今すぐ売りたい!という⼈でなくても、使えるサービスなんですね!

 

───利⽤できるエリアは⾸都圏だけですか?

今は⼀都四県で、住⼾単位で資産が分かる⼤元のデータに紐付いています。住⼾数で⾔うと210万⼾ぐらいです。

元々、うち(DGコミュニケーションズ)がマンションの広告を50年以上やってきた中で、クライアント向けのエリアの相場をずっとストックしていました。

全部が全部公開はできていなくて、機械学習というテクノロジーを使って、ある程度の価格が推定できた住⼾を掲載しています。

───今後エリアは広がりますか?

エリアはDGコミュニケーションズ各拠点(札幌・仙台・東京・名古屋・⼤阪・九州)を中⼼に広げていって、最終的に全国カバーしたいな、と思っています。

ちなみに、全国版は2018年1⽉か2⽉ごろを予定しています。

───あれ、意外とすぐですね!

⼾建はできないんですか?

⼾建もやろうと思っています。⼾建は建物評価と⼟地評価を合算して推定価格を出す仕組みで考えています。

予算さえあればできるんですけど。

マンションのエリア拡⼤と同時進⾏でやっていきたいと思っています。

───サイトには「会員登録」というボタンがありますが、会員登録すると何ができるんですか?

マンションの推定価格を⾒るだけなら会員登録は不要です。

会員登録すると、今売った場合に手元にいくら残るのか?(売却後キャッシュ)が分かります。

例えば、5,000万円の推定価格が出てて、ローン残⾼が3,000万だったら、単純計算で2,000万円現金として残る。それを次の買い替えの頭⾦として使うなどの検討ができる。

また、ローン情報を登録するとローン残⾼が毎⽉更新されるので、1回登録すると翌⽉・翌々⽉・1年後、その時点でどれぐらいのローン残⾼になってるとかが分かります。

売却後のキャッシュがどれぐらいになるかも、推定価格の上下変動によって変わるので、チェックし続けることができます。

───ふむ、資産管理や価格推移を知りたいなら、会員登録するといいんですね。

「家いくら?」の誕⽣まで

───「家いくら?」のきっかけについて教えてください。

新築の供給が減っている中で、中古マンション市場で何かできないか、というのがきっかけでした。あと、うちが溜めてきたデータをビジネスモデル化できないかも同時期に考えてもいました。

2015年10⽉ぐらいから企画して、約2年弱コツコツやって、やっとリリースしました。………⻑かった……。

元々はデモ版みたいなので⼀旦リリースして、運⽤しながらアップデートとかしていこうと思っていたんですけど、だんだん会社・グループごと化して………いい意味でね!開発の検討に約1年半ぐらいかかり、その間に似たようなサービスが出てきちゃったりして。それがマイナスとは捉えてないですけど。

 

企画がスタートした2015年頃は⾞の査定などはあったけど、「家いくら?」みたいなマンションをWebで即時査定するサービスはあんまりなかったんです。そこで、今マンションを売ったらいくらぐらいか、Web上で簡単にわかったらおもしろいよね、そこにマスフォームのデータって使えるよね、ってとこから話が始まりました。

───そこに、中古マンションでも何かできないか、っていうのもあったんですね。

そうですね。

ただ推定価格が分かって仲介会社にお客さんを渡すっていうモデルだけだとおもしろくないよねとなって、マンション所有者が継続して使ってもらえるように資産管理や、家に住み続ける中で発⽣するライフイベントをフォローできるサービスなどを提供していきたいと思って、「家いくら?」のベースができました。

───DGコミュニケーションズが作る「家いくら?」の特徴って何ですか?

210万⼾のデータというのもそうだし、不動産の知⾒から、データの結果が正しい、正しくないかを⾒分けることもできます。機械学習に、どんな変数を追加すればいいかの組み⽴ても強みかなと思います。

───現在の利⽤者はどんな使い⽅をしていますか?

現在は、売却したい⼈、資産を管理したい⼈は半々ぐらいです。

問い合わせの例ですと、親のマンションを相続した場合に、どれぐらいの価値があるんだろうというので使ってみました、というのがありました。

例えば、家を相続する際に維持しようとしたけど、思った以上に相続税がかかってしまって、結局手放さなきゃならなくなった時に、売却した方が良いのか、賃貸で運用した方がいいいのか……という判断を、現時点からシミュレーションできます。事前に推定価格が分かれば、査定訪問してもらう前に売るのが良いか貸すのが良いかを検討できます。

でも、親がいるときに親の家を仲介会社に査定してもらうって、親の遺産相続前提でやってるみたいで、お⼦さんもやりづらいところがある。それをオンラインでお⾦もかけずにできるメリットもあります。

───なるほど、確かに⽬の前で査定されたら嫌ですね。

推定価格が分かることはもちろん、⾃分の家のお⾦が⾒える化できるということに、こういうの待ってました!という声もいただいています。

今後の展開予定

───今はβ版ですが、正式版になると何ができるんですか?

ちょっとまだ秘密なことばかりですけど、⼤まかに⾔うと、住み替えをもう少し促進できるようなサービスにできないかなと思っています。

住み替えのタイミングのイベントは急に発⽣してくるから、その時流通している住⼾だけで考えていかなきゃいけない。そこで焦ってすぐ契約して……じゃなくて、もう少しシミュレーション的にもっと楽しく検討できるようにしたい。

詳しくは秘密で!

───今後はどんなことができるようになりますか?

今はマンションの資産管理だけですけど、家計と資産管理をくっつけたサービスも検討したいと思っています。あとは、マンション所有者(いずれは住宅所有者)に対して、住替え以外の需要もサポートできるサービスプラットフォーム化を図っていきたいです。

いろいろ言いたいですけどこれ以上はネタバレになるのでこれぐらいで。

家に関わるお⾦のことを、ユーザーに提供していきたいな、と思っています。

それはうち(DGコミュニケーションズ)だけじゃなくて、デジタルガレージグループごととしてグループの関係先と連携していきたいなと、思っています。

───「家いくら?」の最終形態ってどんなイメージですか?

どこまでを最終形態と⾔うかも難しいんですけど……、フェーズ1としては、マンションを買ったら終活までずっと付き合えるサイトにしたい。もっと⾔うと、実家から独⽴したときから使えるサイトにしたい。

───⼈⽣のお供的なサイトですか?

そこまでいくと広げすぎちゃうかなーと思ってるんですけど!

マンションを買うと、資産であるけど負債がある、それをどう管理していくか。売らずにどう⾃分の家を残して効率化していくのか。ライフスタイルに合わせて、夫婦で住んで、⼦供できて広い部屋に住んで、⼦供が独⽴して狭い部屋に住んで……という住宅すごろく的なところにしっかり付き合っていけるサービスにしたい。

⾞持ってないのに機械式駐⾞場のマンションに住んで、管理費が無駄に⾼かったりとか、⼦供がいないのに広い部屋で駅から遠かったら、駅近でもう少し狭くても同じ⾦額で築浅マンションが探せたりとかを、⾃発的な住み替えじゃなくて、こちらからレコメンドしてあげる機能がついたりとか。

⽼後もどうなるか分かんないし、家のローンも⽼後もずっと払っていくのも厳しくなっていく方もいると思うので、しっかり⾃分の年収・収⼊にあった住宅費の係数をサポートできるサービスにしたいと思っています。

それで⾔うと、マンション所有者だけじゃなくて賃貸の⼈でも、同じように使えますね。

「家いくら?」の使い⽅

───画⾯⾒れば分かると思いますが、ざっくりと使い⽅を教えてください。

まずは⾃分の持ってるマンションを探してもらって、マンションの中から階数と広さで住⼾を選んでもらう。ここで、⾃分の住⼾がない場合は似た住⼾を選んでもらって、会員登録する。ローン情報や必要な項⽬を⼊れると、グラフで毎⽉住宅にかかってる費⽤が⾒れたり、売却後のキャッシュが分かります。

 

家いくら?使い方
検索はフリーワード、エリア、路線・駅から探せます
家いくら?使い方
該当マンションを選ぶと、基本情報と住戸が表示されます
家いくら?使い方
簡単な認証のあと、価格推移のグラフが出ました!ここまで会員登録なしで利用できます。

───サイトも⾒やすくて分かりやすいですね。

そうですね。社内で、「シンプルに分かりやすく」というコンセプトで作ってもらいました。ユーザさんからも使いやすいという声をいただいています。

おわりに

───何か裏話とかありますか?

いろいろ⾔えない話はあるんですけどー……

今まで「代理店」という⽴場で、常にクライアントと協⼒会社の間で動いていたけど、今回は完全に⾃分が発注側になって、協⼒会社とやっていくことになった。今までは「クライアントがこう⾔ってるから直して」とかそんな理由でお願いしていたこともあったけど、それが今度は全部⾃分になるから、「⾃分はこう思う」や「こうしたい」というのをロジカルに説明していくのが結構⼤変だったというのがありますね。

期限やお⾦に関しても同じで、いかに効率的にやっていくか、が重要でした。

───責任がすごい重⼤ですね…!

そうそうそう!使ったお⾦が全部会社のPLにヒットしてきちゃうから、アルバイトさん雇うにもこれぐらいコストかけてもやる価値があるのか、とか。

今は、来てくれているお客さんを、いかにうちのサービス内で完結させて取り組んで⾏く段階ですね。

───2年弱、これだけ⼿間暇かけて作ったこのサービスは、かわいいですか?

そうですね。

うちの会社としても、他社と共同で開発したサービスはあるけど、初めて⾃社でメディアを持ちましたし。利⽤者の声も僕にダイレクトに届くので、今でも運営の実感を感じます。

あとは、推定価格を出すのに⾃分の中でこんなロジックで出せるんじゃないかっていうのを、2・3ヶ⽉やっていて、駅距離の違いや築年数によってどれぐらい変わっていくのかっていうグラフを作って、物件にあてはめて……ってロジックを作ってたんですけど、機械学習を使えばぱっとできちゃうことが⾒つかり、ぱっと落ち着いちゃった………ことですかね。まぁ、無駄したつもりはないんですけど。どっかで活きてくるのかなって。今はまったく活きてきてないですけど。

───ど、どこかで活きてくるかと……!

 

───では、最後に宣伝お願いします!

まずは⾃社内やグループ会社の⼈たちに使ってほしいですね。売却するときは必ずうちのサービスを経由していただけると。

データがないところもあったりするので、類似の住⼾でも登録して使ってみてください。

───あ、私のマンションもないですね。築40年以上なので。

あーそっか。そういうのも、今後反映していこうとしています。

───そうですか。では楽しみにしてます!

すません。

 

⾞や家具家電は使えば使うほど、年数がたてばたつほど価値が落ちていくけど、マンションは市場価値で下りもすれば上がったりもする。だから、3ヶ⽉や半年に1回でもチェックしてほしいです。

───なるほど!築年数だけで決めつけちゃだめですね!

───ちなみに、岩井さんの家はいくらでしょうか?

あ、うちは賃貸なんですよ。

───えっ!!!

と、岩井さんに「家いくら?」について語っていただきました!

どんなサービスかお分かりいただけましたでしょうか。エリア拡⼤や機能追加もあるので、今後のアップデートが楽しみですね!

マンションお持ちの⽅は、ぜひぜひ使ってみてください!

 

みつぼり

<外部リンク>

家いくら?