
こんにちは。BONDs編集部のながたです。
食事をするとき、日本では「お箸」を使うことが多いですよね。
もしかしたら、使わない日はない!というぐらい使っているかもしれません。このように、私たちの生活の一部となっているお箸ですが、実は多くのマナーがあることをご存知ですか?
「嫌い箸」って?
お箸を使うとき、マナー違反とされている使い方のことを「嫌い箸」と言います。または、「忌み箸(いみばし)」や「禁じ箸(きんじばし)」とも言ったりします。
社会人になると、上司やクライアントとの食事会もあるでしょう。そんな時、知らず知らずのうちに嫌い箸をしてしまうと、「こんなことも知らないのか…」と思われてしまうことも。
恥ずかしい話、私もこの記事を書くにあたりいろいろ調べましたが、「あっ!これ普段やっている…」なんてものがいくつかありました。
ここからは、私が見かけた嫌い箸を15個紹介します。恥をかかないためにも、ぜひ参考にしてみてください。
①拝み箸
両手で箸をはさみ、拝むようにすること。「いただきます」というときは、箸を置いて合掌しましょう。
②返し箸・逆さ箸
複数人で料理を取り分ける際、箸を上下逆さにして使用すること。自分の手が触れた場所で料理を掴むことになり、また、箸の上部が汚れて見栄えが悪くなるのでマナー違反。取り箸を使いましょう。
③ちぎり箸
箸を両手に1本ずつ持ってナイフとフォークのように料理をちぎること。
④突き箸・刺し箸
料理に箸を突き刺して食べること。里芋など、ツルツル滑る食べ物はやってしまいがちですが、マナー違反です。
⑤持ち箸
箸を持った手で、同時に他の食器を持つこと。
⑥受け箸
箸を持ったまま、おかわりをすること。おかわりをしたい場合は、箸を置き、両手でお茶碗を渡しましょう。
⑦寄せ箸
遠くの届かない皿を、箸を使ってこちら側へズズッと引き寄せること。
⑧空箸(そらばし)
食べようとして食べ物を箸で取ったにもかかわらず、食べずに元に戻すこと。嫌いなものだとは気付かずに、取ってしまった場合にやってしまいそうですね。
⑨迷い箸
どの料理にしようかと迷い、料理の上であれこれと箸を動かすこと。「惑い箸(まどいばし)」や「なまじ箸」とも言います。
⑩涙箸
汁が多いおかずを箸で食べる時に、汁をポタポタ落としながら口に運ぶこと。
⑪探り箸
好きな物があるかを、椀の中でかき回して探すこと。
⑫洗い箸
汁物などで箸を洗うこと。
⑬舐り箸(ねぶりばし)
箸を舐る(舌で舐める)こと。食事中、箸に米粒やおかずがついてしまったときにやってしまいそうですね。
⑭銜え箸 / 咥え箸 (くわえばし)
箸をくわえたまま、物をとったり動いたりすること。
⑮橋箸・渡し箸
食事中、小皿・小鉢など器の上に箸を置くこと。「もういりません」の意味になるので、箸置きを使いましょう。もし箸置きがなければ、割り箸の袋を折って代わりにしましょう。
お箸の持ち方
ところで、正しいお箸の持ち方はできますか?
実は、目白大学の調べで、お箸を正しく使える人は約3割にすぎず、40代や50代でも30%台とのこと。
(参考:その箸の持ち方 大丈夫? 正しい人は30代でも3割より)
BONDs編集部でも、正しく使えたのは5人中2人。目白大学の調査と近い結果になりました。
年齢が上がれば上がるほど、「食事さえできれば持ち方なんてどうでもいいよ!」と割り切っている人もいるかもしれませんが、場合によってはそれが通らないことも…。
実際、お箸を正しく使えなかった私の友人は、結婚が決まり、両家顔合わせの食事中、義母に「きちんと箸も持てない嫁なんて…」とキツイ一言を言われたそうです。(怖い…)
ということで、正しい持ち方とBONDs編集部の個性溢れる持ち方を紹介します。
《正しい持ち方》
《BONDs編集部メンバーの持ち方》
せっかくなので、箸の持ち方が間違っているメンバーにこんな実験をしてもらいました。
ルールは簡単!20秒間にお菓子を何個、隣のお皿へ移動できるか!
普段の間違った持ち方と慣れない正しい持ち方では、どのくらいの差が出るものなのでしょうか。
結果はこちら!
ほとんど移動できないのでは…と思っていましたが、予想以上に上手に使いこなしていました。
しかし、「力が入らない…」、「腕がつりそう…」という声が…。やはり30年以上慣れ親しんだ持ち方を急に変えるのは難しいようです。
しかし、正しい持ち方をレクチャーしているときに、2つのポイントを発見したので紹介します。
①【上の箸】正しい鉛筆の持ち方で持つ。
②【下の箸】親指と人差し指の付け根(赤)に箸を持ち、薬指で固定(黄)する。
①と②を合わせると…正しい持ち方の完成です!完璧!!
この2点を意識した結果、「コツが掴めた!」という意見があったので、試しにやってみてはいかがでしょうか。
簡単ではないと思いますが、頑張って正しい持ち方をマスターしましょう。
ながた