【日常生活で役に立つWeb知識】ネットに潜む危険な罠(前編)

こんにちは、BONDs編集部で、Webユニットの小畑です。

普段はプロモーションに役立つWeb知識としておりますが、たまには方向を変えて、日常生活で役に立つような知識を情報発信したいと思います。今回は、ネットに潜む危険な罠です。知っていて損は無いと思いますので、ぜひ、ご覧ください。前編は、自分と家族が困ってしまう見落としがちな罠をお話します。

「デジタル遺品」で思わぬ被害が続出

総務省が発表している「情報通信白書」の2016年度版では、2015年末のインターネット利用率は、60~64歳で80%超、70代でも50%超となっています。つまり最近は高齢者も、パソコン・タブレット・スマートフォンを使いこなし、ネット銀行・証券会社や各種データサービスを利用している人が増えています。写真や映像などもデータ化し、電話帳はすべて携帯で管理しているという人も珍しくないでしょう。インターネット利用で便利な一方、自分が亡くなる直前まで、いろいろなデータが蓄積されています。このように故人が遺したさまざまなデータに対し、最近では「デジタル遺品」という言葉が使われるようになってきました。そのデジタル遺品で、思わぬトラブルが続出しています。

家族が見たくなかった写真・コメントが発見された。パスワードが分からないから残されたデジタル端末が開けない。なんてよくあるトラブルはさておき、「なるほど、そういう事も有り得るよね」という、ありがちだけど思いがけないような2つの被害を紹介します。

 

<ケース①>夫の死後1年間、使っていないサービスに毎月の利用料を払い続けていた。

Webの定額サービス・利用料金は、月額や年額をクレジットカードから自動引き落としされる契約が多いため、遺族が気づかずに延々と支払いが続いているケースが多いです。

例えば、昨年7月には近畿地方の60代女性から、夫が生前に利用していたWebの定額サービスを解約したいが、パスワードもパソコンの使い方も分からないという相談が消費生活センターに寄せられています。夫の死後1年間、使っていないサービスに毎月800円の利用料を払い続けていたそうです。消費生活センターにはこの他にも、急逝した夫がネット銀行に口座を開設していたようだが何をどう調べたらよいか分からない、というような相談もあるそうです。

このように、遺族がサービスを解約しようにも、登録情報が把握できなかったり、本人認証が不可だったりするために、なかなかサービスの停止を行うのが困難な事も有り得るようです。

 

<ケース②>夫急死の当日に、FX1,500万円の損失が発覚。

こちらも昨年1月に60代女性は、夫が交通事故で亡くした当日に、FXの取引会社から連絡を受けました。電話口の男性は、いきなり亡夫が1,500万円の損失を出したことを伝えてきました。FX口座を持っていたことすら知らなかった妻は大いに驚きましたが、これは詐欺電話ではありません。その日は2015年1月15日。後にスイスショックと呼ばれる相場が大きく揺れた日で、すでに死亡している夫の取引はその影響をもろに受け大損失を被ることになってしまったようです。遺族には相続放棄という手段が使えるため、この借金を丸々背負わされることはないかもしれませんが、相続放棄すると他の財産も引き継げなくなりますので、家や不動産が夫名義の場合、それらも手放さなくてはならなくなる公算が高そうです。このように、家族に内緒で取引していたFXによって、家族に相続すべき財産のすべてが無になってしまうこともあります。

「デジタル遺品」でトラブルが起きないために

デジタル遺品が安全に処分されるための具体的な対策を3つほど紹介します。

 

<対策①>Webの定額サービスの契約内容を家族に共有する。

契約内容・契約料金はもとより、引継・解約方法なども共有しましょう。

 

<対策②>「生前整理」をしておく。

家族に見せる必要があるデータと、そうではないデータを分かり易く分類しておき、自分以外の人が見たときにもひと目でわかるようにしておきましょう。

 

<対策③>「エンディングノート」を残しておく。

エンディングノートとは、自分が亡くなった後について、まだ生きているうちに望みを書いて残しておくノートです。遺書とは異なり法的拘束力はありませんが、家族が様々な判断や手続きを進める際に必要となる情報を残すだけで、デジタル遺品を安全に処分するには十分だと思います。例えば、家族にとって必要なデータの所在や引継方法を家族に伝えます。家族にしてみれば、面倒な遺品整理の手間が省けますし、自分も見てほしくないデータにアクセスされる恐れがなくなるため、安心できる方法だといえるでしょう。

 

<対策④>一定期間パソコンにアクセスしないとデータを削除するソフトの導入。

指定した日数の間にパソコンが起動されなかった。または、事前に設定しておいた日が過ぎた。という条件を満たしている時に、パソコンを起動すると自動的に指定しておいたファイルやフォルダを削除してくれるソフトがありますので、代表的なソフトを2つ紹介します。死後の世界僕が死んだら

まとめ

今回は、ここまでとさせて頂きます。デジタル遺品は、時には金銭トラブルの原因になりかねないので、取り扱いには細心の注意を払って事前によく処分方法を準備する事が大事だと思います。また、遺品整理がすっきりと片付けば、心ゆくまで故人をしのぶことができますので、自分も残される家族も良い終わり方になるのではないでしょうか。少ししんみりさせちゃいましたかね、すいません。

次回の後編では、個人情報やウイルスに絡んだ内容を考えています。興味を持って頂いた方は、ぜひ後編もご覧頂けますと幸いです。今回はボリュームが多いので、恋愛小説は割愛させて頂きました。

  

小畑

次回の記事はコチラ