
こんにちは、BONDs編集部のいがらしです。
突然ですが、こんな“あるある”ネタを。
・班決めでもめる
・なぜか自分のクラスだけ、バスガイドがベテランのおばさま
・地元の隣の学校の生徒と出くわし、対抗心をむき出しにする
(いちゃもんをつけられる)
・先生が迷子になる
・邪魔なのに、お土産に木刀を買うヤツがいる
・好きな人を告白しあう
・朝まで起きてる!と言ってはりきっていた奴が一番先に寝る
実はこれ、編集部内で盛り上がった“修学旅行あるある”なんです。
頷いてしまうエピソードありましたか?
地方独特のあるあるで言えば、こんな話もあります。
九州などでは、修学旅行前に新幹線に乗る練習があるとか!?
全員で体育館に集まり、決められた時間内に乗り降りできるよう、先生がタイムを計りながら行うそうですね。
秋田県では、修学旅行に行っている生徒達の動向がテレビCMで放映されているんですよ!
「日程一日目、○○中学校の修学旅行生は、ただ今○○を見学中です」―といった風に。
この様な「修学旅行情報CM」の放映が始まったのは、今から45年以上前のことだそうです。
修学旅行で初めて外泊するという子供が多く、当時は、携帯電話などが普及していなかった為、子供の安否を知りたいという親からの要望に応える形で、秋田テレビが放映を開始したのがきっかけと言われています。
7/20は、「修学旅行の日」
1899(明治32)年7月20日、江戸幕府の学問所の一つであった、甲府学問所 (のちに徽典館 [きてんかん] と命名) を起源とする山梨女子師範学校の教師と生徒22人が、「体力養成実地修学」と称して京都・奈良・伊勢への旅行に出発しました。
これが、“女子”で初めての修学旅行だと言われています。
歴史的な事から言えば、1886(明治19)年に東京高等師範学校が「長途遠足」の名で11日間の旅行を実施したとの記録があります。これが修学旅行の始まりと言われ、翌年の1887(明治20)年に、長野師範学校で実施された旅行の際に始めて 『修学旅行』という言葉が使われました。
小学校、中学校、高校とそれぞれ行われる修学旅行。
高校になると、予算などは各学校の裁量に任せられているケースが多い為旅行先も様々です。
ですが、公立小学校・中学校では、県また市町村の教育委員会による実施基準が設けられている場合が多く、日数や旅行費用等の兼ね合いから旅行先の選択肢が限られている事が殆どです。市によっては行先までも指定されているケースもあります。
2015年度実施の国内修学旅行の実態とまとめ(※日本修学旅行協会)によると、中学校の修学旅行について行先のベスト20は、こちら。

※()カッコ内は前回順位。 2015年度実施の国内修学旅行の実態とまとめのデータを元に編集部にて加工
6位までは前回調査も含め、ここ数年大きな順位変動はありません。
家庭の金銭的負担を考慮して、片道の距離が500キロ前後というのが中学校の旅行先の相場らしく、JRが修学旅行生徒の運賃を50%に減額している事もあり、東海道・山陽新幹線沿いの、京都、東京、大阪などのエリアに偏ってしまう傾向があるそうです。
2015年3月に北陸新幹線が金沢まで開業したので、今後は北陸・甲信地方が人気のエリアとなっていくかもしれませんね。
そしてやはり、「京都」が不動の一位。
“修学”とういう意味では、日本の代表的な古都であり、歴史的・文化的にも学ぶものが多い為選びやすいという面もあるのでしょう。
今回はそんな「京都」の観光について、今だからこそ学べる事や、改めて訪れたいスポットなどを、学生時代の修学旅行とは違った視点でご紹介したいと思います。
題して、「大人の修学旅行」。
大人の修学旅行
それではまず、旅の装いから。
<和装で散策>
普段とは違った雰囲気の旅を楽しむ為に、着物などを着てみてはいかがでしょう。
外国人観光客も多い事から、最近はレンタル着物のお店も増え気軽に和装が楽しめます。
観光でのレンタル着物発祥の店、『岡本』では、事前に市内にある5店舗の中から希望の店舗で日時とプランを予約。
当日は、1000点以上の着物から好きなものをチョイスし、着付けをしてもらえます。

着付け込みで3,000円というお手軽なプランもあり、当日夕方までに返却、もしくは補償金を払えば翌日返却も選べます。
せっかくの機会なので、本格的な装いで、いざ散策へ出かけましょう!
<タクシーでらくらく>
街の散策を楽しんでいたのはいいけれど、着慣れていない着物で長時間歩くのは大変。
草履で足が痛くて歩けない~なんて事になってしまうかも!?
そんな時は、観光タクシーを利用してみてもいいかもしれません。
『雅京都観光タクシー』では、寺院巡りコースや、世界遺産コースなど、王道な場所から穴場スポットまで効率よく観光が出来るコースが数多く用意されています。
4時間利用で1台13,000円程(4名まで利用可)。
ドライバーさんは観光ガイドもしてくれ、写真撮影や荷物持ちなど、その他何でも遠慮なく申し付けていいそうですよ?
当日の予約も可能、希望の場所を織り交ぜたオリジナルコースでの利用も出来るので、タクシーでらくらくに移動し、歴史や文化を学びましょう。
そしてコースに、こんなスポットも織り交ぜてみてはいかがですか?
<パワーアップ!>
京都市内にある神社や寺院、いったいどれぐらいの数があると思いますか?
正式に登録されているものだけで、神社がおよそ800、寺院がおよそ1700もあるそうです。
数多くの寺社仏閣には、運勢や運気がアップすると言われるパワースポットが存在し、
そんな中でも、京都最強のパワースポットと称されるのが鞍馬山にある『鞍馬寺』です。
鞍馬山は、「鞍馬天狗」の名でも知られる、天狗の総本山。
牛若丸(後の源義経)は、10年間この山で武術や兵法を学んだとされています。
山門から本殿金堂まで30分程の道のりは、学びと修行の道。
本殿金堂前にある六芒星の石の中心に、パワーが最も集中しているそうで、休日などは六芒星に入る為の行列ができるそうです。
力が強い為、心に乱れのある人は軽い気持ちで訪れない方がいいという話もありますが…。
心清らかに、鞍馬山全体を覆う不思議な力を体感してみては?
その他、市内の代表的なパワースポットがこちらで紹介されています。
<三ツ星の味>
大人の修学旅行には、味の勉強も必要ですよね。
普段は訪れる事の少ないお店に、思い切って出かけてみましょう!
ミシュランガイド2017(飲食店・レストラン部門)に、京都エリアでは7軒の三ツ星店が掲載されています。
全てが、日本料理のお店。
一見さんお断りなどのお店もある様ですが、祇園にある老舗料亭『菊乃井(きくのい)』さんは、ランチなら、気軽に頂ける5,000円程のお弁当から、10,000円~30,000円の懐石コースまで揃う人気のお店です。
三代目主人の村田吉弘さんは、テレビにも多数出演されているので、お店の名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
菊乃井の創業は、大正元年(1912年)。
歴史あるお店で、四季折々、最高峰の京料理を味わってみてはいかがですか?
<暮らす様に過ごす>
宿泊は、“京町家”1棟貸し切りの宿に。
『京町屋の宿』では、市内に点在する町屋それぞれに、1日1組限定で宿泊する事ができます。
「紫野 舟岡庵(ふなおかあん)」は、小ぢんまりとしていて、ゆっくりとした京都を味わうのにぴったりの町家。レトロな雰囲気が漂う銭湯「船岡温泉」が近くにあり、滞在中に温泉を楽しめるのも魅力の一つです。
気に入ったお店の料理やお酒を買ってきて、時間を気にする事なく“家飲み”できますよ。
勿論、自分たちで料理をしても大丈夫です。
この他、京都市景観重要建造物に指定されている希少価値の高い町家など、全部で29棟の個性豊かな町屋があります。
京都の伝統家屋で、一味違う時間を過ごしてみてはいかがですか?
おわりに
こんな京都の旅、いかがでしょうか?
「修学旅行」と言われると、少し種類の違った提案になってしまいましたが、今後、京都を旅する際の参考になればと思います。
みなさんが「修学旅行」と聞いて一番印に残っている事は何ですか?
私は、消灯後に部屋を抜け出したことがばれて廊下に長い時間正座させられた事です。
場所も名前も忘れてしまいましたが、あの旅館が今もあるのかどうなのか。
もしあるのなら、行ってみたい気もします…。
いがらし