
少し前になりますが、ゆる~い視点から私達の会社の雰囲気を紹介しよう!という目的で、社内アンケートを実施しました。
(※アンケートの結果、詳しくはこちらのページを見てみてくださいね!)
数ある質問の中でこんな物が。
『タバコは吸いますか?』

世間的に、喫煙者にとって風当りが厳しい状況が進んでいる今、社内でも「吸います」という割合は確実に減っているみたいです。
そして、注目したいのは「やめました」という割合が意外と多いという事。
BONDs編集部のOくんも、以前はヘビースモーカーだった様ですが、元々虫歯になりやすい体質の為、歯医者に行った際に女医さんから、タバコを吸っていると虫歯どころか歯周病になり、歯がボロボロになると言われたそうです。
結婚を控えていた彼は、このままタバコを吸い続けていたら歯の治療費にお金がかかってしまう。家庭を持つと、高額になる歯の治療費を奥さんに出してもらえないかもしれない!!!と危機感を覚え、禁煙に成功したそうです。
やめるきっかけは人それぞれ、でも、自分の生活の中に長い間定着している習慣や、中毒性の強い物を“完全に絶つ”ということは、なかなか大変な事ですよね。
5/31は、世界禁煙デー(World No-Tobacco Day)
こんにちは、BONDs編集部のいがらしです。
今回ご紹介する記念日は『世界禁煙デー』。
世界保健機関(WHO)が、設立40周年を迎えた1988年、5月31日を禁煙を推進するための日として制定しました。
「2016年全国たばこ喫煙者率調査」(※日本専売公社、日本たばこ産業株式会社)によると、日本の成人男性の平均喫煙率は29.7%で、これは、昭和40年以降のピーク時(昭和41年)の 83.7%と比較すると、50年間で3分の1近くまで減少した事になります。
【性別・年代別喫煙率の推移】
※2016年全国たばこ喫煙者率調査のデータを元に編集部にて加工
しかし、諸外国と比べると成人男性の喫煙率は未だに高い状況にあり、約1500万人が喫煙していると推定され、年代別にみると40歳代の喫煙率が最も多く38.2%でした。
女性の喫煙者数は約500万人とされ、男女合わせて約2,000万人が喫煙をしているという結果が提示されています。
タバコを吸う事によるリスク。
これは今更言うまでもなく、ガンや心筋梗塞、糖尿病、消化器疾患等々の病気の誘発。
また、近年は、タバコを吸っている本人より、その周りにいる人たちのへのリスク“受動喫煙”が問題になることが多いですよね。
それは、喫煙者がタバコのフィルターを通して吸い込む煙より、周りにいる人が吸い込むことになる副流煙のほうが有害物質を多く含み、吸う時間も長くなるからだと言われています。
世界保健機関(WHO)の調査では、188カ国中49カ国が飲食店やバーを含め屋内全面禁煙としており、しかも2004年以降のオリンピック開催都市はすべて「罰則付きの受動喫煙防止策」を導入しています。
海外に比べて対策が遅れていると言われる日本でも、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、受動喫煙対策を強化する健康増進法改正として、小規模なバーなどを除き、飲食店を『原則禁煙(喫煙専用室は設置可)』とする厚生労働省案が提示されていますが、これには与党内から“諸々の反発”が多く議論すらおこなえていない状況の様です。
ですが、今後益々、喫煙者にとっては吸える場所を見つけるという事が大変な環境になっていくのは確実でしょうし、タバコの値段も、いずれは一箱1,000円を超えるのではないか!?と言われているそうですね。
という事で、どうでしょう?
喫煙者のみなさま。
禁煙デーに合わせて、今日から『禁煙』しちゃいましょう!!!
って、言うのは簡単ですよね。
ましてや、吸わない奴が何言ってんだ!という声が聞こえてきそう。
タバコを吸わない私が偉そうなことは言えませんが、“健康に良くない”という事は事実。そして、吸わない人にとっても影響があるという事も事実。
ですので、ちょっとだけ禁煙について考えてみませんか?
どんな禁煙方法があるの??
トライしやすい禁煙方法って何でしょう。
■禁煙グッズを使ってみる?
薬局などで入手できる禁煙補助薬「ニコレットガム」や「ニコレットパッチ」などの、タバコ以外でニコチンを補給するという製品はどうですか?


ニコチンが足りないから、禁断症状でイライラしちゃうんだ!だから他からニコチンを取ればいいんだ!という考えですが、喫煙者の方に聞いてみると「ニコチンが云々じゃなくて、煙を肺に吸い込みたいんだよ~」との事。
タバコに火をつけ、吸って煙を吐き出す行為そのものが止められない習慣になっている人にとっては、あまり意味がないかもしれませんね。
そんな方には、こちらはどうですか?
1984年にCM効果で大ヒットとなった商品が禁煙パイポ(失礼ながら、これ現在も販売されているんですね)。ミントや柑橘類の味を吸入しながら、タバコの代わりに別のものを口に加えて口さみしさを解消させるというものですが、その進化版として「電子パイポ」
という商品が販売されています。


こちらは、香料入りの液体を専用機器で気化してミストの煙を作り、その煙を吸うという物。
結構がっつりと煙が出る様なので「煙を肺に吸い込みたいんだよ~」という方には、おススメ!?禁煙できないまでも、タバコの量を減らす事には繋がるかもしれません。
■禁煙サプリを飲んでみる?
簡単に言うと、サプリを飲んでいるとタバコが段々と美味しく感じなくなるそうです。
要因は、サプリに含まれる成分の中に、体内でタバコに含まれるニコチンを拒絶する効果があるから。
これによって、”美味しくないならタバコを吸っても意味がない”と思わせる事で、禁煙させるという事みたいです。
自然食材を使用している為副作用の心配も少なく、タバコを吸いながら徐々に禁煙出来る!?という。
効果があったという声もあれば、全く吸う本数に変化がないという声も。
一度試してみる価値はありそうですが。

■タモリ式禁煙法を試す?
ちょっと面白いなと思ったのがこれ、タモリさんが実際に禁煙に成功した方法で、やり方は簡単。
タバコが吸いたくなったら“15秒数える”というもの。
「タバコを吸いたいという欲望は15秒しか続かない」という話を聞いてやってみたそうです。
でもこれ、どうやら「15秒数えたらタバコを吸いたい気持ちが消えてしまう」という“自己暗示”を上手く活用していたという事みたいです。
自分なりの“自己暗示法”をあみだして、実践してみてもいいかもしれません。
■禁煙本を読んでみる?
編集部のリサーチで、これで禁煙出来たよ!という声が複数聞かれたのがこの本。
『禁煙セラピー』

初版は1985年に発売。今から30年以上も前のものですが、禁煙本としては常に人気のベストセラー本です。
著者は、イギリス人のアレン・カーさん。
1934年生まれの彼は、18歳の時からタバコを吸い始め、多い日で1日に100本以上吸っていたという“超ヘビースモーカー”だったそうですが、何度も挫折しながらも試行錯誤の末、1983年7月15日、ようやく禁煙に成功したのだそうです。
「世界中の喫煙者にタバコを止めさせてみせる」という野望に燃え、自分自身の経験をもとに、そのメソッドをまとめた『禁煙セラピー』を出版、以後35か国語以上に翻訳されています。
“タバコを吸うと集中力が増す”“タバコを吸うとストレスが減りリラックスできる”といった幻想を一つひとつ打ち砕いて洗脳を解き、タバコを吸いたい気持ちを我慢するのではなく、タバコを吸いたいと思う気持ち自体を喫煙者の心の中からなくしていき、タバコに対する考えを正しい方向から見つめられるように導いていくといった内容らしいです。
「読むだけで絶対やめられる」と書かれていますが、読んだ人などのレビューなどを見てみると、この本を読んで禁煙が成功するには2つの要素が重要の様で。
・本当に止めたいと思うタイミングであること
・素直な気持ち
つまり、真剣にタバコを止めたいと思っていないタイミングでこの本を読んだとしても意味がない。誰かから、「これ読みなよ?禁煙できるよ!」なんて言われてプレゼントされても、1、2ページ読んで本を閉じてしまうでしょう。
そして、この本は心理療法の本ですので、ある意味“催眠術”の様な物。
そんな訳ないじゃーんと否定的な見方で読んでいてはダメ、書いてあることを、なるほど~と受け入れられる“素直な心”が必要なのだと。
■お医者さんの助けを借りてみる?
禁煙外来ですね。
診察で行うことは、ニコチン依存症のチェックや、一酸化炭素濃度の測定。
お医者さんと相談しながら禁煙開始日を決定し、自分に合った「禁煙補助薬」を選ぶ。
保険適用で受診が可能で、処方される薬にもよりますが8~12週間の期間中に5回通院して13,000円~20,000円程度の料金がかかるそうです。
(因みに、過去に健康保険等で禁煙治療を受けたことのある方の場合、前回の治療の初回診察日から1年経過しないうちは、保健適用とならないそうです。)
でも、処方される禁煙補助薬には頭痛や吐き気などの副作用を感じる人も結構多いらしく、初診だけで通院を止めてしまう方も少なくないとか。
きちんと5回の治療を終了した方の中では、約2人に1人が禁煙に成功しているというデータもあります。
途中で諦めずに、最後まで通院するという事が大切ですね。
今日だけでも。
ここまで書いてみて思いました。
グッツや本、薬などは、あくまで禁煙を後押ししてくれるもの。
結局禁煙を成功させるのは、最終的には“意思のチカラ”なのですよね。
何だか身もふたもない結論になってしまいましたが...。
でも、何かしらトライしてみる事が重要なのだと思います。
どんな方法が自分に合うかわからないですから。
また、今は禁煙しようとすら思っていなくても、いつかそのタイミングがやって来るかもしれないので、禁煙について考えてみるだけでも大きな意味はあると思います。
5/31世界禁煙デー。
まずは、今日一日だけでも『禁煙』してみませんか?
いがらし